十五社 (茅野市、ほか)

2017.03.21 / 地域を知る / 編集部さん

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「十五社」と、書いてあります。

ここは茅野市豊平御作田地区。
大泉山の西の端、エコーライン沿いの神社です。
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鳥居の奥には社殿があります。
法面は小さな崩落が繰り返されているようで、見学のときには落石注意です。

そしてこちらは茅野市米沢北大塩地区。
霧ヶ峰から延びる尾根の先端部分に鎮座まします、こちらも「十五社」
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実は、茅野市内には他にももう2社ほど、諏訪地域にはほかにも岡谷市内にも「十五社」がいくつか。

数字を冠する同じ名前の神社たち。

…じゅうご…なにが「十五」?
数字がなにかおめでたいとかいうわけではありません。

「十五」というのは、お祀りされている神様の数。
十五柱の神様をこの神社にお祀りしているのです。

祀られている神様は諏訪の神さま夫婦二柱とその子供(御子神)たち十三柱とされ、あわせて十五柱。
御子神さま十三柱は諸説あり定まった見解は未だありませんが、血縁という理解をするよりも諏訪へやってきた建御名方命を助けたり、諏訪地方の繁栄に力を尽くした存在という解釈が多いようです。

茅野市の山浦地域や岡谷市に偏在している理由が気になるところですが…。

先日訪れたこんなところにもありました。
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ここは諏訪から100km以上も離れた、長野県飯田市上村(旧下伊那郡上村)の下栗の里。
遠山郷の一角。「天空の里」「日本のマチュピチュ」などの異名をもち、急斜面に張り付くような集落。
霜月祭りでも有名なこの地区は、諏訪信仰の影響が濃いことでも知られています。

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字は異なれど「拾五社」。
正確には「下栗拾五社大明神」といいます。
上村教育委員会が近くに設置した解説版にはしっかりと「諏訪大社の祭神である建御名方神二神とその御子神十三神が合わせ祀られているところから」と説明されていました。


(ふり)

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