八劔神社御柱祭の木遣り唄 (諏訪市小和田)

2016.09.22 / 地域を知る / 編集部さん

諏訪市の八劔神社は9月18日、山出しを迎えました。
お宮もバッチリ、お祭り仕様です。
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こんなきらびやかな八劔さまを見るのは初めて!

八劔神社の御柱祭は御遷宮を伴うことに少し触れましたが、木遣り唄も特殊です。
4本の御柱のうち、一と二と三の柱についてそれぞれ特別な木遣り唄を持ちます。(四の柱にはなく、近年創作されました)

私たち諏訪の住人がよく耳にするあの木遣り唄とは全く異なる、しかも「コーレワサンノーエー」が登場する不可解さ。
どの木遣り唄も特徴を強く持ち、今年は御柱祭でもありこの唄がナマで聞くことができる絶好のチャンス。
御柱に密着して、その木遣り唄をしかと聞いてきました!

特に二の柱については、伝承者が2名しかおらず、かつ難解なその歌詞と節回しでなかなか伝えていくのば難しくなりつつあります。
そんな八劔神社二の柱の木遣り唄(フルバージョン)に出会えたので撮影してきました!
(動画約5分10秒 音がします)

「えーええんえーえほんえーな」で、始まるこの木遣りは5分以上もある長い唄。
「音頭」と「受け」で構成されて、「受け」を唄う一般氏子も、唄を知らなければ受けられない。
これは大変な、でも貴重な財産なのです。

二の柱の木遣り唄を含む八劔神社の木遣り唄の由来ははっきりはしていません。
あれこれ調べていくと、全国各地に似た歌詞や節を持つ木遣り唄があるようで、江戸期に小和田村の大工たちが江戸へ修行などに行った際に持ち帰り、そこへ諏訪独特の風物や物語を織り込んだのではないかと言われているのが有力です。

いずれにせよ貴重な機会。
ぜひ木遣りにも耳を済ませてみてください。

八劔神社御柱祭(里曳き) 平成28年9月25日(土) 8:30綱渡り(高島城冠着橋前)

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