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古御柱祭 (諏訪市中洲 八立神社)
4月半ば、新しい御柱を迎えるためそれまでの御柱は「休め」られ、諏訪市中洲中金子地区にある八立神社に運ばれました。
この奉仕は伝統的に中金子地区八立神社の氏子が行うことは以前の記事でもお伝えした通りです。
八立神社には横たえられた古い御柱。
こんなに大きかったのだなあ、と改めて感じます。
一部の柱は、根元が朽ちていました。
それでも倒れることなく建っていることができたのは、これまた八立神社の氏子たちが上社の本宮・前宮の御柱すべてについて、しっかりと根元を固める作業を受け持っているからかもしれません。
朽ちた部分も大事にされ、ここにご安置されていました。
2016年6月19日、この古御柱を普通の木に戻すための神事が行われました。
幟が掲げられ、古御柱の周りは注連縄と青竹で清められています。
幟の重りに…さるぼぼ??
古御柱はには取り外した御幣が添えられます。
ここにはない前宮の柱の御幣も揃えられました。
13:00、神事が始まりました。
八立神社の宮司、大総代、それから大社宮司らが参列し、氏子たちもそれを見守ります。
供えものを捧げて、何回か祝詞があげられ、氏子たちも脱帽し深々と頭を下げます。
実に諏訪の神らしく、時折雨が降り風が吹きました
そして、古御柱の四方を祓い清めました
すべての神事が終わったあと、氏子の手により青竹が外され、注連縄は緩められました。
神になった木が、ここでやっとそのお役目を終え、普通の木に戻った。
象徴的なシーンのように思われました。
仮見立てに2年、建御柱から6年、足掛け8年以上かけて行われた平成22年度の御柱祭は、これですべての行事が終了になります。
諏訪の人がもつ、時間の節目。
新しい柱を立てるサイクルがまた一周回り切ったのです。
サテ。
この後、中金子地区の区民のみなさんは公民館に集まり直会をします。
そしてその席では、なんと!
御柱祭に使われた道具の競り市が行われるのが慣例です。
区民の方にお聞きしたところ、
・縄、鋤簾、バケツ、一輪車、ザルなどが出品される。
・そのほかに曳き綱、 御幣なども競り市にかけられる。
など。
後からこそっときいたはなしでは「女綱が送料込みで40,000円也」だそうです…。