笹原さんぽ(茅野市湖東)

2015.07.12 / 地域を知る / 編集部さん

茅野市内の国道152号線を渋の湯方面にぐんぐん上がっていくと、笹原という集落があります。

笹原区は江戸時代初期に新田として拓かれた集落のひとつ。
標高およそ1100m、渋の湯へ向かう湯治客の通り道でもあり
戦国時代に武田信玄が川中島合戦の際にひらいた棒道が区内を通っています。

区内を流れる大河原せぎは水田への配水のためですが、
大きな農家が多いこの地区は、庭先に池を持つ家が多く
各家庭の庭をとおって時に生活にも利用されています。
そしてどの家も土蔵(どぞう)をもち、土蔵には鏝絵(こてえ)という装飾がつけられています。
そんな鏝絵をちょっと覗きに行ってみました。

駐車場は笹原公民館の横。

ここが目印の公民館。
大きな柳の木も目印です。

駐車場にはこんなマップがあります。

これチェックしてもいいですが、入り組んだ区内の道なので印刷したものがあるとよいかも。
(文末にリンクがあります。)

笹原区は農具をしまう蔵がどんな家にもあります。
こんな板倉がある家も…

ここにさらに漆喰を塗り重ねたものをおおむね「土蔵」と呼びます。

区内はあちこちに土蔵があって、凝った装飾が施されています。
小一時間、マップ見ながらうろうろ…しただけでたくさんの鏝絵に出会いました。

これでもごく一部です。

モチーフにされるものは「五穀豊穣」や「商売繁盛」を祈って大黒さんや恵比寿さんがあちこちに。
他にも、水の神や悪霊除けに龍。
(画像真ん中は龍の鏝絵ですが、かなり立体的に作られひげもあるという凝りよう!)
変わったものではネコとネズミ(中列左)
不老長寿の意味として鶴と亀も多いです。

笹原は着色された鏝絵が非常に多くて、その凝りようも見ものです。
ついつい同じ道をいったりきたり。
鑑賞には双眼鏡もおすすめです。

この夏、帽子をかぶって、ぜひ。
(帰りは隣の地区の糸萱かぼちゃをお土産に…)

笹原区のみなさんと「くらフォーラムin八ヶ岳」が作成した
地図つきパンフレットは、こちらからダウンロードできます。
パンフNavi
「茅野市笹原 くら、こて絵と庭園めぐり」
(掲載者 茅野市役所観光課)

なお、茅野駅ビル内の茅野市観光案内所にも在庫がある場合があります。
お問い合わせ先  TEL 0266-72-2637

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