高部のフジモリ建築群をもっとたのしくみるために。(茅野市)

2020.11.03 / 地域を知る / 編集部さん

茅野市宮川高部地区は、建築家・藤森照信氏の出身地です。
その縁で、「フジモリ建築」と呼ばれる独特の建築物が神長官守矢史料館を皮切りに高部に4つも誕生しています。
藤森氏の建築がこの密度で見られるのは、世界中でもここだけでしょう。

まずはおさらいっ。

神長官守矢史料館(1991年)
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守矢家の当主、神長官第78代の守矢早苗氏と藤森氏が幼馴染であるという縁から建築の話が持ち上がり、守矢家の文書の保存・公開を目的として、神長官家の敷地に建築。
藤森照信氏のデビュー作。

高過庵(2004年)と低過庵(2017年)
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高過庵は「TIME」誌で「世界で最も危険な建築10」のうちの一つとして、有名。
藤森氏が趣味で建てたため、藤森氏の所有地内にある。
低過庵は高過庵が建築されるときにはすでにその構想があった。
低過庵の建築については、茅野市美術館がワークショップを開催し、一般市民が作業に加わった。
この一般市民が作業に加わることも藤森氏の建築手法のひとつ。
どちらも内部に炉を備え、茶室としての機能を持つ。
外観のみ常時見学可、内部は原則非公開。

空飛ぶ泥舟(2010年)
DSC_27382010年の茅野市美術館の特別展「藤森照信展 諏訪の記憶とフジモリ建築」の市民ワークショップにより、当初は茅野市民館/茅野市美術館の前庭に建設・展示されていたが、2011年3月29日に高部の藤森氏所有地内へ移転。
内部にはハシゴをかけて入る茶室で、よく揺れる。
2013年、愛知トリエンナーレにも出展。旅することもできる茶室。
内部は原則非公開。

そして、もうひとつ、新たな「フジモリ建築」が誕生しようとしています。
それはなんと公民館!

高部地区の公民館は老朽化が進み、立て直しが検討されていました。
※詳細はこちらの「高部公民館」をご覧ください。
新たな公民館の建設は、なんと!
藤森氏の設計となったのです。

解体は既に完了、9月には新公民館の建設が始まっていました。

9月21日
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10月24日
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11月3日
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玄関部分には、シンボルともなるあの「柱」が。
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建築作業と並行して、屋根に貼る波板銅板の制作も区民によって進められています。
公民館は来年5月には完成予定。
5つ目のフジモリ建築、いったいどんな姿でお目見えになるのか、県道を通過するたびにわくわくします。

サテ、そんなフジモリ建築を楽しむために、素晴らしいタイミングで茅野市美術館では企画展を開催中です。

【定員のため申込み受付終了】
11/3(火・祝)開催のトークイベント「自然と建築-ふじもり建築の秘密」(第3期収蔵作品展「藤森照信-自然と建築」関連イベント)は、おかげさまをもちまして定員に達したため、お申込み受付を終了いたしました。ありが…

茅野市民館 / 茅野市美術館さんの投稿 2020年10月30日金曜日

トークショーは終了いたしましたが、アーカイブ配信が予定されています。
視聴も無料、企画展の観覧も無料という太っ腹な企画展。
来春の公民館完成に向けて、この機会にどっぷり「フジモリ建築」を予復習しましょう。

茅野市美術館 第3期収蔵作品展 「藤森照信―自然と建築」
会期:2020年10月31日(土)~12月26日(土)
会場:茅野市美術館 常設展示室
開館時間:10:00~18:00
観覧料:無料
休館日:毎週火曜日(ただし火曜日が祝日の場合は、その直後の休みでない日)

実は…高部にはもうひとつ、「玄庵」と呼ばれるフジモリ建築があります。
それは藤森氏の生家。
今回の企画展ではその生家の図面やスケッチも展示されています。
お見逃しなく。
(ふり)

 

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