「ぽい?ぽくない?道祖神~上諏訪編~」(諏訪市、ほか)

2020.01.12 / 地域を知る / 編集部さん

一月の半ば、全国津々浦々で「どんど焼き」「三九郎」「道祖神祭り」などの名前で、小正月の行事が行われています。

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(茅野市玉川神の原)

村の入り口や辻などに置かれた道祖神に仮の小屋をかけてお供えをしたりします。
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(茅野市玉川神の原 南の道祖神)

伝統的に「1月14日」と決めているところもあれば、「一番近い週末」など、各地区でそれぞれ決めごとを持っいるところもあります。

形はそれぞれですが、願うことは「健康に過ごせること」「村が栄えますように」とか「お習字がうまくなりますように」とか「五穀豊穣」「子孫繁栄」「健康長寿」を意味することが概ねのようです。

道祖神にもいろいろ形があります。
諏訪地域によく見るのは、

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(諏訪市高島)
石にシンプルに「道祖神」と刻んだもの。

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(諏訪市大和)
男女の仲睦まじい様子を表す双体道祖神。

この2つのタイプが多いのではないでしょうか。
ちょっと変わったものには、
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通称「花文字道祖神」(伊那市高遠町)

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(茅野市米沢)
だいぶ濃厚な道祖神さまもおられます。

そんな地域の道祖神や祭りの風習を集めた企画展が行われます。
道祖神写真展
諏訪地域の道祖神研究の一人者小野川恵美子さんにより、主には上諏訪地区の道祖神やその祭りの様子を展示されます。
上諏訪は各地区のお堂(今は公民館と兼用になっていることが多いです)に道祖神さまをご安置し、神職を読んで祭りを行うスタイルが多いようです。
その祀られる「道祖神」の多様なことと言ったら!
辻で見かけるものとはひと味もふた味もちがう、これまたクセのある神様のようです。

そのほかに松本市の「御柱(おんばしら)」と呼ばれる道祖神祭りや隣県山梨県の「道祖神祭り」のようす、さらには藁で大きな道祖神をつくる長野市大岡村や秋田県の風習など、各地域の道祖神を紹介している極めてニッチでレアな企画展です。
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展示はまだまだこれからパワーアップします。
多様な祈りのかたちをお伝えする企画展、ぜひ足をお運びください。
(ふり)

※会場には駐車場がありません。
近隣のコインパーキングか上諏訪駅前市営駐車場(徒歩5分、3時間まで無料)をご利用ください。

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