《子育て世代インタビュー vol.2》 中古住宅を改修しながら暮らす。自由で軽やかな移住のかたち。

2018.08.09 / 人・団体・インタビュー / 編集部さん

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藤森照信氏の建築に魅了されて茅野市に移住したという山越典子さん。
その後お子さんが産まれ、夫婦ユニット「くらしまわり」を結成。
大工のかずくんと料理人ののりちゃんで、“おいしく食べることと丁寧に生きること”を提案されています。
今回はそんなお二人に、移住生活の感想と八ヶ岳山麓の子育てについて伺いました。

 

DATA

山越一範さん・典子さん
家族構成 夫婦と子ども1人
職業 大工(夫) 料理人(妻)

2012年 茅野市に移住。自宅である一軒家を週2日解放し、玄米採食のお店「おいしい家(や)」を始める。
2014年 茅野市内で中古住宅を購入。2か月のリフォームを経て居住開始。
2018年 諏訪郡富士見町に移住検討中。

 

藤森照信さんを追いかけて移住したと聞きました。

典子さん:はい、藤森さんの追っかけです!
高校卒業後は東京に住んでいたのですが、学生時代から藤森建築の大ファンで。
藤森さんの故郷ということで茅野市には何度も足を運んでいました。

はじめは賃貸の一戸建てを借りて、自宅を週2回解放するという形で「おいしい家(や)」という食堂を始めました。
その後子どもを持ちたいと思うようになり、一旦お店は閉めることに。
お店をしないとなると家が広すぎたので、コンパクトな中古住宅を探して今の家を見つけました。

本当は賃貸でと思っていたのですが、賃貸の一戸建てがなかなか見つからなくて。

今の家は物件の状態も周辺の環境も良く、住みかえるときにはまた売却もできると思って購入を決めました。

 

住み替えのご予定があるのですか?

典子さん:実は今、富士見町で土地を探しています。移住したときから藤森建築で旅館を開くというのが夢で、実現に向けて動いています。

購入しているし自分たちでリフォームをしたということで手放すというと驚かれますが
もともと藤森建築で旅館を建てるという目標があったので、最初から住み替えを念頭に家を探しました。

ここはコンビニや病院が近くにあったり便利な一方で、家の周辺は静かで緑も豊富です。
売却する際にも有利なポイントになるかなと考えました。

 

リフォームのポイントを教えてください。

一範さん:肌に触れる部分は自然素材のものを使うようにしました。
床の塗料は赤ちゃんが舐めても大丈夫なもの。壁は白洲漆喰を使っています。
自分が大工なので、妻の要望を聞きつつ、予算や実現可能性を考えながらリフォームを進めました。
水回りはすでにリフォームされている状態だったので、大きく改修したのはリビングだけです。

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リフォームのBefore/After。
床の間と押し入れを利用して、薪ストーブとデスクスペースに。

 

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典子さんの仕事場でもあるキッチン。
リビングとキッチンの間にあった壁を取り払い、広々とした空間になっている。

 

移住検討中の子育て世代にメッセージをお願いします。

一範さん:子どもがいることで地域に受け入れられやすいと感じます。私たちが住んでいる地区は行事や集まりはあまりないのですが、近所の方には良くしていただいています。
同じエリアでも地区によって雰囲気が違うので住んでみないと分からない部分もありますが、子育て中の方はどこでも歓迎されるのではと思います。

 

典子さん:迷っているなら実際に移住してみたらいいかなと思っています。
住んでみたら良いところも悪いところも見えてくるので、いいなと思ったら住み続ければいいし、違うなと思ったらまた別のところに行ってもいいし・・・
私たちも茅野市内でも住み替えて、今は富士見町がいいなと思っています。

もちろん住むからにはしっかり定住するという考え方も素敵だと思いますが、もっと気軽に、自由に考えてもいいんじゃないかな。

 

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