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豊かな信州の自然を心象風景として描く。 〜茅野で活動する画家 福島徹さん〜
先日、諏訪市末広にある「岩谷画廊」で行われている個展
「F展」にお邪魔して来ました。
個展を開いたのは、茅野市で活動する画家 福島徹さんです。
今回は、自然からインスピレーションを得て創作活動を続ける
福島さんにお話を伺いました。
福島 徹(ふくしま とおる)さん:諏訪市出身
出品履歴 (公募展)KFS ART CNTEST ジェル美術賞展
メイメイアート リキテックスビエンナーレ
川の絵画大賞展 春陽展 職美展 高遠の四季展 流形展
個展グループ展など多数。
福島さんの作品を拝見すると、
様々な草花や石、風景を見たまま描写されているのでなく、
彼独自の世界観のフィルターにより不思議な感覚を思わせてくれます。
じつは、福島さんは春〜秋にかけて植木屋さんの仕事をしています。
植木の仕事を通して自分が触ったり感じたりした植物をモチーフとして心にとどめ
冬、植木の仕事が少ない時期に描き進めるのだそうです。
この作品は背景に八ヶ岳が描かれいています。
手前の松の葉の奥をよーく見ると、蝶とたわむれる狛犬が二匹
愛らしい姿が見えます。
福島さんの作品へのこだわりは、その色が醸し出す質感。
黒はより漆黒の黒に、金は美しく幻想的に、赤はより鮮やかだったり深かったり
特に黒色は、地塗りに胡粉と呼ばれるつや消しの顔料を使い
全ての光を吸収するようなマットな質感を求めています。
完全なる闇の中、鮮やかに多彩な色を放つ植物達が印象強く残ります。
普段の生活の中で触れる沢山の植物からのイメージが
作品を豊かにしてくれるとおっしゃっていました。
自分のイメージを言葉で表す事ができないから、絵を描く。
何を描いているのか言葉で正解を求めるのではなく
受け取る人が言葉にできない「何か」を感じてくれれば
それでありがたい。
と、福島さんは語ります。
自然から感じるイメージ?エネルギー?インスピレーション?
それこそ言葉にできない「何か」を感じ、
自然とともに生活し日々創作活動を続ける福島さんのご紹介でした。
ちなみに、絵画を本格的に始めたいと思っている方。
諏訪市末広にある「アートプラザ108岩谷画廊」はお勧めです。
油、日本画、アクリル画材、各種キャンバス、様々なプロ仕様の画材はもちろん、
額縁の注文、制作、デジタルデータの出力、個展のお手伝いも行ってくれます。
この春、豊かな自然のインスピレーションを受け芸術活動を始めてみるはいかがでしょう?