NPO法人サポートC 事務局長 小池真紀さんインタビュー「市民密着の文化芸術活動」(茅野市)【前編】

2017.12.22 / 人・団体・インタビュー / 編集部さん

茅野市の文化芸術活動の拠点といえば、「茅野市民館/茅野市美術館」が真っ先に浮かびます。JR茅野駅に直結しており、劇場・音楽ホール、美術館、図書室、レストランなどさまざまな機能を持ち合わせた文化複合施設。
ここでは年間を通してコンサートや演劇、美術展やイベントなど様々な企画が開催されていますので、市民にとっては一番身近な文化施設と言えるのではないでしょうか。

今回はそんな茅野市民館と恊働して、利用者の方(市民のみなさん)と茅野市民館の活動をサポートしているNPO法人サポートC(以下、サポートC)の事務局長 小池真紀さんにサポートCが取り組んでいる事業や、市民の方達と一緒に行っている文化芸術活動のお話を伺ってきました。

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事務局長の小池真紀さん

NPO法人サポートCとは
「NPO法人サポートC」は、茅野市民館と協働して、茅野市民館とその利用者のサポートを行っている。
主に茅野市民館を活動拠点として、文化活動や市民の交流を通じ、地域の文化度を高めて心豊なまちづくりに貢献することを目指しているNPO法人。
自主企画の運営や市民館企画のイベントのお手伝いをサポーターとともに行うほか、サポーターの催しに向けた準備会やジャンル別グループの運営を支える活動を行っている。

◎サポートCとはどんな団体?

「うーん、どんな団体か一言で説明するのは難しいなぁ、何でもやるしなぁ」と
首をかしげながらも、「やっていることは茅野市民館を拠点に文化活動と地域を
繋げる活動をすること。」と小池さん。NPOとしての目的は「地域の文化芸術
活動が豊かになる、元気になるならなんでもあり!なんだよね。」とにこやかに笑う。

ー なるほど。こうという形は決まっていなくて、地域の文化芸術活動が
豊かになることがブレなければOKで、だからこそいろいろな形で関わっている人がいるのですね。

「そうそう。理事たちも設立当初は策定委員のメンバーというそれぞれ団体を代表していた方が多かったけれど、いまはサポーター活動や市民館の催しがきっかけでの理事になった方や他の場所で個人活動してきた方、これまで文化芸術活動とはあまり縁のなかった会社員や主婦の方などで成り立っていて、よりいろいろな立場の方が楽しみながら関わっているというか。私自身も、文化活動を豊かにするために楽しんでやっています。私も一市民だから。」

ー 理事のメンバーも本当にいろいろな立場の方が関わっているのですね。そしてやっている方が「自分も楽しむ」というスタンスだと、関わる市民のみなさんも安心して「なんでもできそう」と思えますね。

◎具体的な活動は?

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茅野市民館のメインゲート

サポートCの活動拠点である茅野市民館で自主事業のコンサートを年に1つくらいと、サポーターさんが提案した企画、ジャンル別グループに分かれているサポーターさんの日々の活動支援、茅野市民館との調整などを行っています。

ー サポーターさんのジャンル別グループはたくさんあるのですか?

現在4つあって、

1)美術関係の活動を主に行っている「美遊com.(ビューコム)」

茅野市美術館で開催している美術展の受付や対話による鑑賞のガイド、美術講座やワークショップのサポートを行っているサポーターの集まり。「市民と美術館の架け橋になろう!」をモットーに、メンバーのスキルアップを図ったり、交流を深める活動をしています。

2)劇場関係の活動を主に行っている「JOYんと」

コンサート等の受付や案内、楽屋周りのお手伝い、会場設営など裏方の補助などホールの催し物をともにつくりあげるサポーターの集まり。「劇場をうんと楽しもう、劇場と地域、人と人をつなごう」をモットーに、フロントスタッフ研修に取り組んだり、劇場を身近に感じてもらえるように劇場のおもしろさを紹介する講座を開いたりしています。

3)「こみゅっと」

ジャンルにこだわらずコミュニティ部門の催しをともに楽しむサポーターの集まり。「誰もが“いきあう”広場をつくろう」をモットーに、市民館で気軽にアートを楽しむためのワークショップ「アート楽しみ隊」を行ったり、七夕やクリスマスなど季節を感じてもらえるような企画をしています。

4)「ネコの手」

「何か手伝うことある?」といって、郵便物の発送のお手伝いや、催し物で使う工作の下準備など、簡単な作業をテーブル囲んでわいわいお話ししながら手伝ってくれるサポーターさんの集まり。

などです。

(後編に続きます)

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