上社御柱祭 〜旗持ち(はたもち)編〜

2016.04.08 / 地域を知る / 編集部さん

2016年4月2日〜4日の三日間 諏訪大社上社御柱祭が開催されました。

御柱を曳行する人たちの勇壮な姿に、歓喜した方も多かったと思います。

 

 

さて、柱ばかりに目をとらわれがちですが,

今回はあえて、「旗」にご注目。

 

 

 

 

 

上社の御柱は抽選で決まった各担当地区が同じ柱を曵きます。

旗を見れば、どの地区が曳いているのか一目瞭然に分かります。

 

 

そして、全ての曳行の先頭を歩くのは「旗」

「旗持ち」の皆さんです。

 

 

 

 

木落し坂のふもとで柱の到着を、今か今かと待っている観客は

坂の上から現れる旗の先端を見て,御柱の到着を知ります。

 

坂の下の観客は、風にたなびく沢山の旗をみて

「○○地区が来たぞー。ありゃ本○の柱だ!!」などと沸き立ちます。

 

「○○地区が御柱を携えて登場じゃ〜〜」と

かっこ良く登場する旗持ちの皆さんの姿を

私は子供の頃見た記憶として良く覚えております。

 

 

 

 

 

 

昔は,前の柱の進みが悪いと、後ろの柱の旗持ちがプレッシャーをかけたそうです。

他の地区の人が嫌がらせに旗を奪いにくる喧嘩もあったとか。

 

 

 

旗持ちは、いわば自分たちの地域のシンボル。

 

 

 

 

曳行中は決して地面に倒して置いてはいけません。

泥で汚してもいけません。

 

 

上社8本の柱のうち,とりわけ目を引くのが「玉川、豊平」地区の旗。

「玉川」「豊平」と書かれた「村旗」と呼ばれる2本の巨大な旗を後ろに

それぞれの地区の名前が書かれた「区旗」が続きます。

 

川岸にずらっと並んだ玉川、豊平地区の旗持ちの皆さん。

 

 

まず、村旗2本が川越え。

 

 

 

その後連なって、区旗の皆さんが続きます。

 

区旗は決して村旗を追い越す事はありません。

 

 

 

 

 

他の地区は旗を支える支柱が軽いアルミ製がほとんどですが,

玉川豊平地区は太い青竹に旗をつけます。

 

 

竹をコンクリートにコツンコツンたたいて

「よいさーっ、よいさーっ」とかけ声をあげます。

 

しかも、区民の皆さんや

側にいる氏子や沿道の人を区旗に登らせてくれるんです。

 

商売繁盛、無病息災、家内安全、子宝祈願などなど

いい事があるようにと、旗持ちの皆さんが「よいさよいさ」と旗を降ります。

 

わたくしも、僭越ながら登らせていただきました。

さぞ重かったろうに。。

 

おかげで、今年は

商売繁盛、無病息災、家内安全、一攫千金、でございます。

 

曳行が滞ると、玉川・豊平の旗持ちの皆さんは

綱の前後を「よいさよいさ」と行き交い皆にエールを送ります。

 

玉川・豊平地区は、柱だけでなく旗持ちも盛り上がってました。

 

 

 

ぜひ、上社里引の時は

この旗持ちの皆さんにも注目してみてください。

 

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