ninjinsan

2015.07.01 / 食・遊・観・店 / 編集部さん

「下諏訪にさあ、蔵を改築して古道具屋さんがオープンするらしいよ」
「なんか、入り口から下って上がるっていう、変わった造りの店らしい」

…??
なんですか、それ。

というわけでかねがね噂になっていた古道具屋ninjinsan(にんじんさん)。
以前は御田町の「すみれ洋裁店」さんの2階に間借りするようにありました。

御田町交差点から登る、衣紋坂の中ほどに、ともすれば見落としてしまいそうなたたずまい。

こんなところに蔵があったかしら。

というくらい。

 

ああ、確かに。
店舗入り口から数歩。
突然急な下り階段が出現します。

確かに…かなり変わった土蔵です。
頑強そうな鉄扉もあって、なんだか普通の蔵ではなかった感じ。

下がった部分は吹き抜けのようになっていて、天井にはオレンジのランプ。

ロフトのようになった部分は、一階からの小あがりのようになっていて、店主曰く「18禁」にしているんですって。
(子供が上がってはしゃいで転落したりすると危ないので、と。)
ガラスの衝立には、今や幻ともいえるような結霜ガラスが使われていて、かなりウキウキ度が高いです。

店舗の2階は、店主「やっちょ」自らの手でギャラリーへと改装中。
土蔵の窓には屋内なのにがっしり鉄格子。

この変わった造りの建物のことを聞いてみると、
・道路に面した部分は土蔵への増築部分。
・かつては質屋さん。
※質屋というのは質入れされた品物が盗難にあわないように頑丈に作ったり、窓に鉄格子を入れたりしていることが多い
・当時、質屋というのは法律で「鉄の扉がついていること」「金庫が備え付けてること」が決まっていたので、その名残としてそれらがここにも残っている

店主は穏やかな物腰で、淡々と建物のこと、ここの品物が何に使われていたのか、どこから来たのか、語ってくれました。
モノたちが刻んだ歴史を、歩んだ道のりを代弁するかのような穏やかな口調は、ここにやってきたモノたちへの思いが伝わるようでした。

ninjinsan
営業時間13:00~19:00
定休日 水・木曜日
※ただし、外部へ出店のための店休日が不定期にあり

まだプレオープン、とのことですが、近くを通って開いていたらのぞいてみてくださいね。


 

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