【湯どころ上諏訪】 衣温泉(ころもおんせん)

2015.05.19 / 地域を知る / 編集部さん

諏訪市内を流れる衣乃渡川(えのどかわ)沿いの温泉。
諏訪市内に共同湯は80か所あまり。
それらほとんどは“ジモ専”(地元民専用)ですが、
ここは数少ない「お金を払えば誰でも入れる共同湯」という貴重な存在。

男女別の引き戸から、中に入ると・・・

おお!なんとコンパクト!
昭和レトロな、昔ながらの共同湯の景色!
ロッカーの一部には、常連さんの私物?


ちょうど一人、入れ違いにご婦人が出て行くところだったので
衣温泉のローカルルール、聞いてみました。
・手前の浴槽が熱いお湯、向こうがややぬるめとして使っている。かけ流し。
・手前の浴槽の湯口は好みに応じて出してOK。
出しっぱなしにしていくと熱くなりすぎて次の人が入れなくなるから、誰も来なかったら必ず止めていくこと

ふむふむ。
ありがとうございます!

では、いざ(笑)

ううむ、男湯との境は、すりガラス一枚・・・
なんとゆーかスリリング(?)

もちろんシャワーがなく、これまたレトロなカランから必要な量だけお湯や水を出して、
洗面器で適温にしてから洗い場で使います。

このタイルの柄も、共同湯鑑賞のポイントかも♪

 

いろんな人が入浴に来るので、浴槽に入る前に体を洗うのは
衣温泉でもおんなじです。

 

浴槽からの風景…
湯口の湯温は結構熱めです。

お湯は湯小路あたりのような硫黄臭はなく、割とさらりとした感じ。
(源湯がちがうので当然といえば当然ですが)
湯あたりするような強烈さはないですが
のんびり長湯するにはちょうどいいお湯のような気がします。

湯気抜き用の屋根。(「越し屋根」といいます)
放射状の木組みが美しいです。
すてきだなあ。

脱衣所には大正7年の効能書きが掲示されています。

結構歴史の長い共同湯のようです。

ここ数年、上諏訪の共同湯は利用されるかたが減っているようで
どこも運営に頭を悩ませているそうです。
せっかくいい温泉がたくさんあるので、
観光資源のひとつとして
この「衣温泉」みたいな誰でも入れる共同湯をクローズアップしていくのも
手段としてアリなんじゃないかしらん・・・

とおもう今日この頃。

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衣温泉(ころもおんせん)
諏訪市小和田南3-18
営業時間 7:30~20:00
定休日 毎週木曜日
駐車場 2台分あり
入浴料金 大人200円
(洗髪すると+10円)
回数券 6回分1,000円
設備 洗面器、イス有り
ドライヤー持込利用可
石鹸・シャンプー等なし
源泉 南部源湯・中門源湯の混合
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ちなみに回数券もレトロ。
どうやら回収して再利用もしているようです。

                                                                     (か)

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