分水嶺をたどる

2023.07.13 / 地域を知る / 編集部さん

空から降った雨は、大地を潤し、川へ集まり、いずれ大海にでます。

日本の本州に降った雨は、厳密にいえば例外やほかの海もありますが、

日本海か、太平洋のどちらかに流れます。


私が住んでいる茅野市は、東側に八ヶ岳を背負い、西に傾斜しているので

川はだいたい東から西に流れます。


その水は諏訪湖へ集まり、諏訪湖から今度は天竜川となって南に流れます。

しかし、八ヶ岳を超えた反対側は、水は西から東へ、そして回って北の日本海へと注がれます。


峠を越えたとたんに水の流れる方向がくるっと変わるので、

いつもちょっとした違和感を覚えます。




空から降った雨がある峠を境に、日本海にそそぐか、太平洋に流れるか。



それを分ける線を分水嶺と呼ぶそうです。

ほんの少し場所が変わっただけで、その後の運命が大きく変わるなんて、

なんだかロマンを感じますね。



具体的にどこが分水嶺なのか興味がでてきてしまったので、ちょっと調べてみました。


国土地理院のデータに、自分の調べた分水嶺の線を重ねたので、正確ではありませんが、

青い線から上は日本海、下は太平洋に流れます。


特に分水嶺の尾根は、本州の真ん中、塩尻市、岡谷諏訪、茅野あたりは

複雑に入り組んでいますね。


実際に分水嶺をまたがって立ち、こっちは日本海、あっちは太平洋。と

指をさしたらちょっと楽しい気持ちになれるかもしれません。


しかし八ヶ岳などの山の頂上に上るのはちょっと億劫ですね。




そこで、気軽に訪れることができる分水嶺をちょっとご紹介します。


塩尻峠

ここは国道が通っていますので、車で通過することができます。

ただピンポイントで駐車場がみつからないので、

わき道を入って塩嶺御野立公園(ことりの森)に行ってみるのが良いかもしれません。



分水嶺公園

こちらは公園が整備されていて、さらに二股にわかれた水路に

それぞれ流れる先の海の名前が記されています。

それはそれで面白い。



小海線最高地点

こちらはJR小海線 野辺山にある鉄道最高地点です。

鉄道が分水嶺をまたぎます。標高は1375m

石碑がたち、ちょっとした公園になっていますので、

観光がてら寄ってみるのもいいかもしれません。



美ヶ原高原では、分水嶺トレイルというアクティヴィティーも提案されています。

http://www.c-trail.com/



水のロマン感じながらのトレイルも是非楽しんでみてください。

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