柘植伊佐夫 UNITY-人物デザインの世界展- (伊那市高遠町)

2019.05.06 / イベント / 編集部さん

桜の季節を終えた青葉若葉の高遠城址。
となり町の信州高遠美術館ではちょっと変わった企画展が行われています。
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伊那市出身の人物デザイナー、柘植伊佐夫(つげ・いさお)氏。
NHK大河ドラマ「龍馬伝」や「平清盛」で一躍注目されました。

コーンスターチを利用し当時のほこりっぽさを表した演出は、映像に今までにないリアリティを表現することを可能にしました。
このたび、柘植氏がデザインした人物の衣装が数多く揃う、珍しい企画展。
「龍馬伝」「平清盛」のほかに「精霊の守り人」や現在各地で絶賛上映中の「翔んで埼玉」などの作品の衣装も多くやってくるまたとない機会です。
「松山くんが…福山雅治さんが、着た衣装が…」
と、いうミーハー心もちょっぴり抱えつつ、高遠へ!

エントランスから展示室へ、早速の「平清盛」
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手前から
弁慶(青木崇高)
兎丸(加藤浩次)
白河法王(伊東四朗)
鳥羽上皇(三上博)
のそれぞれの衣装。
ほつれたり、汚れているのもデザインです。

とにかく登場人物の多かった「平清盛」ですが、苦戦した視聴率とは裏腹にSNSで拡散ネット上では空前の盛り上がりがありました。
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こちらは平清盛(松山ケンイチ)の衣装。
左は青年期に舞を舞った時の衣装。
右は金色に光る重厚な衣装は物語終盤、清盛がもっとも権力を持っていたころの場面に使われた衣装です。
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こちらは登場した女性キャラクターの衣装。
時子(深田恭子)、滋子(成海璃子)、常盤御前(武井咲)、由良御前(田中麗奈)の衣装です。
色づかいも華やか。

そして、「龍馬伝」
福山坂本龍馬(福山雅治)の衣装。
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パリッとして見える袴は実はストライプのデニム生地。
兵庫県の播州帆布といわれる生地です。
柘植氏は龍馬の人物デザインについて「すぐ隣にいる人」としています。
そんな肩ひじ張らない龍馬のデザインがデニムという素材に行きついたのかしらんと想像していたりします。

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こちらは「精霊の守り人」のセナの衣装。
「オロ」という雨がっぱのような衣装です。
これ、なんと紙(油紙)使ってます。

そして、こちら。
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「翔んで埼玉」のキャラクター壇ノ浦百美(二階堂ふみ)のデザイン画です。
襟の部分に細かな指示があります。
で、こちらが実際の衣装。
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うわー!
襟の刺繍もさながら、びっしりの華やかなスパンコール。
肩のビーズ刺繍もとても豪華です。
あの作品の世界観を表すのにはこれほどのぎっしり感がなければ成り立たないかも。
こちらは麻実麗(GACTO)の衣装。
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刺繍といい、大きなネックレスといい…

はー、ほーぅ…とため息が出ような企画展です。

5月11日には柘植氏ご本人が企画展をガイドする「UNITY見学ツアー」が開催されます。
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物語の世界感にダイレクトに触れるチャンスです。
どうぞお見逃しなくー♪
(ふり)

会期 2019年4月6日(土曜日)から5月19日(日曜日)
開館時間 午前9時から午後5時(最終受付は午後4時30分まで)
休館日  5月7日(火曜日)、5月8日(水曜日)、5月14日(火曜日)
入館料  一般800円(700円)、小中学生250円(150円)
※カッコ内は団体および割引料金
※「UNITY」チラシをもって提示すると100円引きになります。

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